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「芸術表現の多重化」の一環として、以下のような「長い題)」」をつけています。「詩のような題」または「ポエティック・タイトル」と呼んでいます。

(詳しくは、[About]及び[Policy]のページをご覧ください。)

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詩のような題=Poetic Title

あらゆる ルールを ぬけ 

てんたかく まいあがる

 

すべての かいりつを すて

はてしなく おちていく

 

 

だいちを けって とびたち

げんかいを こえて はねを のばして

とめどなく おちる

 

もう それを じゆうと よぶのは やめよう

 

ぼくたちは もう 

じゆうが なにも あたえて くれないことを

まなんだの だから

 

じゆうが なにかを あたえて くれるのは

そのひとの なかに じゆうが ないとき

じゆうが なにかを あたえて くれるのは

そのひとの なかに ルールという だいちが あるとき

じゆうが なにかを あたえて くれるのは

そのひとの なかに かいりつという ふじゆうが あるとき

 

だから ぼくたちは 

もう にどと 

じゆうに なにかを のぞむことは ないだろう

 

だいちを けって とびたった ぼくたちの こころに

じゆうが あたえうる ものなど なにも ないのだから

 

すべてを うしなった こころは

もう なにものにも しばられることは なく

 

じかんも くうかんも こえて 

『とめどなく おちつづけ 

はてしなく まいつづける』のだから

※「詩のような題」=「Poetic Title」として、絵にこのような長

 い題をつけています。

 『 』の中は、この絵を呼ぶためのニックネームのようなものです。

 こちらを、タイトルだと考えていただいてもかまいません。

​ (以下も、同様)

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詩のような題=Poetic Title

きっと きみは さみしいんだね

だから こんなに かがやいている せかいのなかで 
ひとり ぽつんと かなしそうに しているんだね

それとも もしかして 

ほんとは とっても うれしいのかい

だから こんな とじこめられた ばしょで
ひとり かがやきを ふりまき つづけているのかい


それとも・・・

 


いいえ

わたしが ここに いるのは 

さみしいとか うれしいとか
そういうことでは ありません

ただ わたしは
どうしようもなく なやましくて
たえられないほど もどかしくて 

それで わたしの からだじゅうを
ぜつぼうてきな よろこびが くるおしく めぐっていて

だから わたしは 
ただ こころを しずめるために 

『ここに ひとりで さいているのです』


でも わたしのことを きにかけてくれて うれしい


ここに かくれて さいている わたしに
きづいてくれる ひとが いるなんて

わたしは そのことが ほんとうに とっても うれしい

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詩のような題=Poetic Title

たのしくて たのしくて

いきているのが たのしくて

かなしくて かなしくて
いきていくのが かなしくて

しぬの なんて こわくない
いま いきているから

いきるの なんて こわくない
いつか かならず しぬから

それなのに 

どうしても たのしくて
どうしても かなしい
 
どうしようもなく
たのしくて かなしいので

だったら それで いいじゃないかとも 

おもうんですが

でも それに つけても 
『あまりにも たのしくて あまりにも かなしい』

きっと いきていくには 
それで じゅうぶんなんだと おもいます

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詩のような題=Poetic Title

『ひょうゆうぶつの ように』

ただ そこに ある

ひょうりゅうぶつの ように

うみに ただよい

ひょうりゅうぶつの ように

ひに さらされ

ひょうりゅうぶつの ように

どこかに ながれつく

ときに おきざりに され

ときに きづかれも せず

ただ そこに ある

だが ときには

だれかに ひろわれ

そして ときには

たからの はこに いれられる

それでも やはり

ただ そこに ある 

そんな ひょうりゅうぶつの ような こころを もった

そういう ひとは たしかに いる

​ぼくも はやく そういう ひとに なりたい

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詩のような題=Poetic Title

『かなしい ときは なきましょう』
なみだを ながして

うれしい ときは わらいましょう
こえを だして

そうすれば 
きっと だれかが いっしょに なって
ないて くれるでしょう
そうすれば
きっと みんなが あなたに つられて
わらい だすでしょう



そんな ことは うそ ですか
そんな ものは まやかし ですか

あなたは 
そんな ことばには だまされませんか



それならば
しょうじきに いいましょう
それならば
ほんとの ほんねを はくじょうしましょう



あなたの わらいごえは ちゅうに うき
だれにも きづかれずに ただ きえるだけ
あなたの なみだは みすてられ
ふりむきも されずに ただ ゆかに おちるだけ

たとえ あなたが 
まっかな なみだを ながしている ときでも

だれも たすけては くれない 


それが ほんとの ことですが 
それこそ まぎれも なく 
ほんとうの はなし なのですが


それならば
わたしは うそを いいましょう
それならば
あなたに まやかしを きかせましょう
それならば 
いま わたしが あなたを だましましょう



かなしかったら なきなさい
おぼれる くらいの なみだを ながして

うれしかったら わらいなさい
はりさける くらいの おおごえを だして


この えの まえに いる ときだけは
だれも あなたを
みすてないから

だから いまだけ
だまされなさい

 

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詩のような題=Poetic Title

『もしも はなに なれたら』


たいように せを むけて はしりだそう

その ぎゃっこうの なかで 
せっかく さいた あざやかな いろを 

うしなって しまうとしても

もしも はなに なれたら


つきあかりに てらされよう

その あおじろい ひかりに
いま はなひらいた ばかりの みずみずしさを
すいとられて しまうとしても

もしも はなに なれたら


よろこびに みちて おどるように はしりつづけよう

こんな くらやみの かたすみに 
この はなびらの いろで すこしだけでも 

あかみを うつすことが できたなら

きっと それは はなさくことの よろこびに ちがいない


だから もしも ぼくが はなに なれたら

そんなふうに さいてみたいと 

ひそかに そう おもっているのです

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詩のような題=Poetic Title

『きぼうとは』

よのなかを てらす ゆいいつの ひかり

きぼうとは
ひとを みちびく ただひとつの とうだい

 

きぼうとは
それを たどって ゆきさえすれば
きっと いきることの いみに たどりつけるという
たった ひとつの みちしるべ


つまりは きぼうとは
もしも それが うしなわれてしまえば
ひとの こころから 
いきることの よろこびも うしなわれてしまうという  
のろいの じゅもん でもある

つまりは きぼうとは
もしも それが きえうせてしまえば
ひとの おこないの なかから
すべての いみも きえうせてしまうという
しの よげん でもある

つまりは きぼうとは
それが あたえられた ものにとっては
かがやき でもあり てんへ のぼる かいだん でもある

つまりは きぼうとは
それが あたえられなかった ものにとっては
どすぐろい あんこく でもあり ならくのそこへの いっぽんみち でもある


だから きぼうとは
すべての ひとに おなじだけ
すべての ひとに おなじように

そう かんぺきな タイミングで あたえられなければならない


つねに じゅんびは できている
じゅうぶん よういは ととのっている

このせかいには 
ひとりに ひとつの きぼうが よういされ

いつも かんぺきな タイミングを まっている
いつでも りそうの あいてを まっている


なんぴとたりとも
その タイミングを じゃま してはならない

なんぴとたりとも
その きぼうを よこどり してはならない


なぜなら きぼうが たりなくなってしまうから

そう つまり 
ひとりに ひとつの きぼうが あたえられなく なってしまうから
それでは だれかが しんでしまうから
それでは みんな しんでしまうから

そんな ときには たりない きぼうを わけあうしかない

たとえ それが かんぺきな タイミングでは なくなってしまうとしても
たとえ それが りそうの あいてでは なくなってしまうとしても

それでも そうするしかない


そう つまり
いまが そのとき なのだから
そう つまり
いつでも そのとき なのだから

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詩のような題=Poetic Title

この さびついてしまった ふうけいを みてくれ


うみも そらも じめんも 
うずを まきながら ながれこんでいる ものも

すべての ものが さびついてしまっている

これを ふうけいと いうだろうか


こんな ところには

ぜったいに いきたくない


でも えの なかだったら 
『いってみたいと おもう ばしょ』

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詩のような題=Poetic Title

『ひみつとは みえないものの ことだから』

それなら みえるように してみよう
だれにも みえるように してみよう

それで きっと わかるだろう
だれにも きっと わかるだろう


うつくしいから ひめられて
ひめられるほど うつくしい

でも それを かくしてしまう ひとが いる
ヴェールを かける ひとが いる

にどと あけてみようとはしない

 


それで また
ひみつが もとの ひみつに かえされて

まえより もっと ひめられて
まえより もっと うつくしく
まえより もっと いちだんと

ひそやかな かがやきを ましてゆく


そう ひみつとは みえないものの ことなのだから

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詩のような題=Poetic Title

『やみに およぐ』

くらやみに およぐ いきものに 
かおは ない

めは ひつようない
どうせ なにも みえないのだから

はなも いらない
そこに においなど ないのだから

みみが やくに たつことも ない
その おとのない せかいでは

いや じつは 
そこに ひかりや おとが ないわけではない

そう じつをいえば 
そこは あかるく はなやかな せかい

そうそう じつをいうなら 
くらやみは かおのない いきものの うちに ある

みたくないから みようとしない
みようとしないと みえなく なって
みえなくなると めが なくなる

やがては かおの すべてを うしなって
かおだったところの うちがわに
まっくらやみが できあがる

なんと かなしいことに
かおのない いきものが みたくなかったのは
その じぶんの なかの やみの せかい

そこから めを そむけつづけたために 
かおを うしなって
くらやみを およぎつづけている

ただ めを ひらいて みるだけで よかったのに

さて この あわれな じぶんの すがたを
ぼくたちは みつめることが できるだろうか

ずっと とじてきた このめを
いま はじめて みひらいて

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