「芸術表現の多重化」の一環として、以下のような「長い題)」」をつけています。「詩のような題」または「ポエティック・タイトル」と呼んでいます。
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詩のような題=Poetic Title
ひめられた
そのものの うちに ひめられた
なかみという ものが あるのなら
そういう なかみを みてみたい
はなの なかみや ひとの なかみ
いしの なかみに うみやかぜの なかみ
そんな いろんな なかみを みてみたい
『きっと みんな そう おもっているんだと おもいます』
※「詩のような題」=「Poetic Title」として、絵に
このような長い題をつけています。
『 』の中は、この絵を呼ぶためのニックネー
ムのようなものです。
こちらを、タイトルだと考えていただいてもかま
いません。
(以下も同様)
詩のような題=Poetic Title
『ほんとうの わたしは』
わたしの なかの わたしは
わたしの なかに あって
そのなかでも いちばん わたしで ある わたしは
こんな すがたを しています
なんねんも かけて
ようやく みつけだしました
それは のぞんでいる すがたでは なかったけれど
それは
こんなふうに からまりあって
こんなふうに うすきみわるくて
こんんふうに さみしそうな すがたで あったのだけれど
それが
わたしの こころの ちゅうしんで
ひとり ぽつんと たっているのを みつけだした そのときから
わたしは いっしゅんたりとも めを はなさずに
それを みつめつづけて いるのです
きっと もう
にどと そこから めを はなすことは ないでしょう
だって わたしは
すべてのものを それを とおして みてきたのですから
詩のような題=Poetic Title
ちゅうを まう
『あざやかに ちゅうを まう』
ときを とめ
くうかんを とじた このせかいの なかで
それは あざやかに ちゅうを まうのです
むかう さきもなく
なんの もくてきも ないというのに
けっして おちることは なく
まるで つきの みちかけのように せいかくに
そして ただ あざやかに
そうです
それは ただ ひたすら あざやかに
ちゅうを まいつづけ
みごとに このせかいを おきざりにして しまうのです
詩のような題=Poetic Title
『さびしくて うつくしい』
あおじろい ひかりに つつまれて
じっと やすんでいる
ひとりでいることを ひそかに たのしんでいるように
かなしみに みたされることを すこしだけ よろこんでいるように
こんな さびしさのなかに
こんな しっとりした やさしさが あるなんて
こんなに うつくしい くうきのなかで
えいえんに じっと やすんでいられるなんて
あぁ つめたくて あたたかい
そんな やすらぎが ここにある
詩のような題=Poetic Title
『ほんせいに めざめよ』
いま ばんぶつに よびかけよう
おのれの おくふかくに うめこまれた
ほんしつを ほりだし みきわめよ
みずからの しんじつの すがたを みつめて
それを はんだんせずに うけいれよ
みにくいとは はんだんせずに
なぜなら うつくしいのだから
はずかしいとは はんだんせずに
つまりは ほこるべきものなのだから
いっさいの はんだんを しりぞけて それが うけいれられたとき
ほんせいは ねむりから めざめる
このよに ひときわの かがやきを はなって
しんじつの すがたを あらわし
それは せかいに あらためて しゅつげんする
その あまりにも まばゆい すがたを みつめることは
だれにも できない